| コメント: |
京都には臨済禅の大本山が、建仁寺、南禅寺、東福寺、天龍寺、妙心寺、大徳寺とあるらしい。その中でも大徳寺は中世から近世初期の塔頭を比較的残していること、堺商人のバックアップを受けて茶の湯の文化の一大拠点であったこと、今でも世俗と交わらない超越的な禅世界を保っていることなどを歴代の僧侶、関わりのあった茶人などの姿から描き出す。「散歩」と名づけられているように、それぞれの塔頭を訪ね歩くように全体が構成されており、高橋新吉から書きおこして小堀遠州で締める。読後、日本文化の源流は室町にあり、とする司馬遼太郎の歴史観のエッセンスをいただいた感がする。 |